【外部進学】東京医科歯科大学大学院入試 体験談

この記事では,東京医科歯科大学大学院入試 (2022年度) を受けた経緯と入試の体験談,入試の詳細について紹介します.また,正確な情報はご本人自身で,正確な出所から収集してください.参考程度に読んでいただけたら幸いです.

受験の動機

私は学部生のときに工学 (機械工学や電気電子) に近い生命科学を学んでいました.そこで,生体材料を知り,生体材料の研究をしたいと考えます.しかし,大学の学科には,材料分野の設備や環境が整っているとは言えず,一度,生物の知識を入れようと考え,学部時代には分子生物学の研究室でがんの研究をしました.そこで,外部の大学院で修士課程として,生体材料の研究室を志します.あまり遠くに行き,受験をしに行く考えがなかったことから,生体材料工学研究所を持つ東京医科歯科大学と東京工業大学の物質理工学院を受験志望先に選びました.

大学院入試までの流れ

過去問を入手 (入試の 6-7 ヶ月前)

必ず過去問を入手してください.大学院の入試では過去問が全てと言われるほで重要です.分野や科目によって大学ごとで難易度が変わり,出題傾向が異なることから,どこに力をかけて勉強すべきかがわかります.東京医科歯科大学では,他大学と違い,直接大学にメールをして,3 年分の過去問を入手します.私は,入試が行われる前年の 12 月にメールを送り過去問を手に入れました.詳細の送り先のメールアドレスは大学ホームページを参照してください.また,3 月にオンラインで行われた生体材料工学研究所の説明会で,事前資料と一緒に過去問も入手できました.

説明会へ参加 (入試の 5 ヶ月前)

生体材料工学研究所は 3 月に説明会があったので,全体を把握するために参加しました.どんな研究室があるのかなどの生の声が聞くことができるため参加することをお勧めします.また,難治疾患研究所でも複数回オンラインでオープンキャンパスを行なっています.また,それ以外の分野の研究室でも,それぞれがオンライン等で説明会を実施しているので,大学のホームページを参照して,興味がある研究室にアポをとると良いと思います.

研究室を探す (入試の 5 ヶ月前)

私も実際に受験して初めて知りましたが,東京医科歯科大学の研究室は,とても複雑で,数も多いです.医歯学総合研究科修士課程医歯理工保健学専攻には先に挙げた生体材料工学研究所,難治疾患研究所,M&D データ科学センターの研究室の他に,医学部や歯学部に属している研究室,連携大学院分野として理化学研究所,国立がん研究センター,東京都医学総合研究所等の一部の研究所などの多くの研究室が医科歯科大学内にあり正直かなりわかりにくいです(笑).また,医学部や歯学部の研究室も医局員しかいない研究室や,積極的に外部の学生を募集している研究室もあるので注意が必要です.興味のある分野がある場合は,直接メール等で一度確認するのが無難かと思います.また,興味がある研究室でも,”医学,歯学”という共通のテーマでこれだけ多くの研究室があるので,ミスマッチがないように色々情報収集することをお勧めします.

研究室訪問をする (入試の 5-4 ヶ月前)

私は,説明会を聞いた後,3 月に研究室訪問をしました.同じ大学で複数の研究室や説明会に参加すると良いでしょう.勿論,自分の行きたい研究室の先生と顔見知りになったり,興味を深めることも大事ですが.特に,自分の行きたいと思っている研究室が周囲からどのように見られているかというのを確認するのも大切です.

出願 (入試の 2 ヶ月前)

出願はおおよそ 6 月です.指定の書式が公式ホームページに上がっているのでダウンロードをし,記入してください.研究室の展望は,word ファイルだったので,パソコンで記入し,コピーしたものを送付しました.必ず志望先の指導教員の出願許可が必要なので,忘れないように前もって準備しましょう.自分は,ギリギリで,出願締切の一週間前に,メールにて許可を頂きました.余裕をもって許可をいただいた方がいいと思います.また,全体的にアナログで,手書きの部分も多いので抜けや漏れがないよう余裕を持って準備しましょう.

研究室訪問

私は,説明会で全体を掴んだ後,1 つの研究室のみ見学に行きました.そして,研究内容がマッチすることも重要でしたが,いかにホワイトな研究室環境なのかも自分の中では重要でした.

訪問当日は,シャツ系の少し綺麗めな私服で行きました.おそらく多くの人が服装で迷うと思いますが,あまり深く考える必要はないと思います.自分は,他大学の 2 研究室も全て暑苦しいのが嫌だったので私服でいきましたし.特にスーツじゃなきゃいけないというのもないと思います.心配であればスーツが無難かと思います.

最初に教授室に行き,教授と助教の先生に 1 時間ほど熱心に研究内容の説明や,自分自身のことなどをお話をしました.正直,こんなに時間を割いてくださることに驚きでした.また,自分自身が他分野からの参加であることに理解を示してもらい,学部では細胞培養中心の研究だったので,そこに近づけた研究もできるといった前向きな提案ももらったのがとても好印象でした.たまに,他分野からの志望を伝えると反応がイマイチだったり.”君は一体うちの研究室で何ができるの? 何か貢献できる?”と聞かれたこともあります(笑).自分は縛られるのが嫌だったので,ここで,どのようなことを学生に求めてるかどうかの質問責めをして,教授の考えが放任主義だったことも志望しようという結果に至りました.

その後,助教の先生に研究室を紹介してもらいました.自分にとって初めての外部の研究室見学だったので,私立と国立の研究室規模の差に愕然としたのを覚えています.学部時代の先生は,とても熱心で資金も潤沢に獲得していたので,やりたい実験があれば高価な試薬でもすぐに購入してくれるほど,実験をするうえでは快適でした.しかし,そもそもの私立大学の建物が大きくはない上に,私立なので学生も多いことから,実験する場所の確保や食事をする場所の確保がとても大変でした.ですが,東京医科歯科大学の自分が訪問した研究室では,部屋の広さと機器の数が比べ物にならないほど大きく,そのスペースをその当時 3 人の学生で使っているのがまた驚きでした.東工大の研究室に行った時も同じぐらいの規模でしたが,学生がどの研究室も 20 人ぐらいだったので,さらに広く感じたのを覚えています.

最後に学生とお話をして,先生のお話していたことと学生との間に相違がないかを確認しました.また,このときに他の研究室の印象も聞いて,どこがブラック研究室なのかも確認しました.その研究室は本当にホワイトで,コアタイムもなく,学生の自己責任で,就活も自由にやっていることが確認できたので,自分が頑張れそうな環境だなと感じたのを覚えています.

最終的に,研究環境と,何より自分のこれまでやってきた知識と技術が少しでも役立てられると感じたので,この研究室を第 1 志望にしました.

入試内容

再度言いますが,出願時に第 1 志望教員の許可が必ず必要なので,コロナ前は捺印を直接もらいに行く必要がありましたが,コロナを鑑みて,教授に事前にメールで了承を貰えばよいため,忘れないようにしましょう.

選抜方法は,筆記試験 (専門科目,外国語),面接試験により行われます.

科目内容時間 (分)
専門科目英語1, 英語2, 生物, 化学, 工学, 臨床検査学から1科目70
外国語TOEFL-ITP115
面接

試験当日は,同日に面接があるので多くの学生はスーツで来ていて,途中でスーツに着替えている学生もいました.

専門科目

筆記試験は得意な科目を選べば問題ないです.英語の文章は,医学だったり生物だったり工学だったりと規則性はなさそうなので,初見で見た時に解きやすそうな問題を選べば良いと思います.問題によっては,読み取りではなく知識を問うような問題も出ていました.東京医科歯科大学が専門科目に英語を入れている意図はよくわかりませんが,TOEFL を含めて英語で全てを乗り越えることができるので,データサイエンスをやっていて,テーマを生命科学にしたい文系の学生や,理系科目に興味のある文系の学生でも東京医科歯科大学はかなり受けやすいと思います.

私は,工学を受けたので,その他の教科の詳細は詳しく答えることができませんが,生物は比較的易しいように思います.化学は他のサイトで ”難しいので受けない方が良い” との記載がありましたが,研究室にいた 1 つ上の学生が化学を受験して入学をしていました.推測ですが得点調整もさすがにあるとは思うので,得意な科目を選択すれば問題ないです.工学は他大学と比較してかなり易しいです.私は,材料力学を選びましたが,全完できると思います.

TOEFL-ITP

しっかり難しいです(笑).初めて TOEFL-ITP を受け,ITP には Level 1,2 があり,難しい方の Level 1 でした.私は,リスニングが得意で,文法がさっぱりわからないので,リスニングとリーディングに力を入れ,文法は塗り絵してました.リスニング後,あまりにもトイレに行きたくなったので,文法の時間を捨てトイレに行きました(笑).正直,リスニングも難しく,受験者の中ではそこまで差は出ないんじゃないかと.なので,専門科目勝負になると思います.

面接

どういう順番で呼ばれるのかはよくわかりません.自分の受験番号は中盤でしたが,試験教室の一番最後に呼ばれ,2 時間待ちでした.なので,時間が潰せる本とか持っていった方がいいです.

試験室には,指導教員とは全く関係ない初めましての 3 人の先生がいらっしゃいました.聞かれた内容は本当にベーシックな内容で,

  • なぜ東京医科歯科大学を選んだのか
  • この研究室での研究は他では学ぶことができないのか
  • 学部での研究内容
  • 博士に行きたいか etc…

この面接が深く合否に関わっているとは思いません.変な人じゃないかどうかを確認しているだけかと.なので,あまり緊張せずにリラックスして臨んでください.

合格発表

結果は合格でした.倍率は 1.2-1.5 あたりです.あくまでも憶測ですが,他大学と違うのは教授との関係や学部の先生とのコネクションなどの研究室単位での合否ではなく,点数で全てが決まるのではないかと思っています.

定員 107 人に対してその前後でボーダーラインを設け点数が超えたか超えてないかで合否を出しているのではないかと.東京医科歯科大学の場合ほとんどが,内部の学生と戦う必要がなく,1 研究室の最大の人数が 7-8 人と決められていて,第 2 希望に回ることはほぼ無いと説明会で伝えられました.また,研究室訪問した教授の話を聞く限り,全く試験に関与していない雰囲気でした.なので,良くも悪くも,公平に合否が出ると思います.

他大学だと,同じ大学内でも研究室ごとに難易度は全く異なりますし,場合によっては内部の学生と戦う必要が出てきます.また,研究室単位で合否が出るので,教授の意見が合否に反映されやすくグレーな部分が非常に大きいです.それに対して,東京医科歯科大学は,面接官に指導教員がいないため,入試の点数に直接指導教員の意見は反映されていないと考えてます.また,教授の意見が反映されるのは,出願に必要な出願許可までで,そこでミスマッチを防ぐ意図が大学にはあるのかと.

以上のことから,比較的東京医科歯科大学は,外部から受かりやすく受けやすいと思います.しかし,その分,最低限勉強していないと普通に落とされます.

最後に

あまり,東京医科歯科大学の体験談がネット上にあまりなかったので参考になれば幸いです.コロナの件もあり,情報は毎年同じとは限らないので,正確な出所から (大学ホームページや説明会,教授や在学生から)の情報を個人で逐一チェックしてください.指定国立大学に採択され,医学,歯学および生命科学分野での研究設備や規模は,他大学に引けを取らないと思います.生命科学の研究先を他大学で探している理系の学部生もしくは文系の理系研究に興味ある学部生が,東京医科歯科を志望先や併願先に入れるのは選択として大いにアリな選択だと思います.

がんばってください!!

Gullfoss
理系大学院生です!! デンマークに交換留学をしました.多くの学生に,理系学生,留学などの情報を発信していきます.

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