B日程で筆記試験に合格した後,面接試験で不合格した体験談.受験する学生の参考になれば幸いです.
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初めに
おそらく,東工大入試の B 日程の不合格で,特に,面接で不合格になった話はほとんど無かったため,書くことにしました.他のサイトでは面接に進んだ場合不合格になることはほぼ無いとの記載があり,レアケースかもしれませんが不合格になった一つの例として,また志望校選びの参考になれば幸いです.
そして,結論から申し上げますが,大学院から分野を変更したことが,今回の敗因だと自己分析しています.必ずしも,分野を変更したからといって不合格になるとは限りませんが,そういう学生も少なからずいらっしゃると思いますので,研究室選びの参考にしてください.
受験の動機
私は,大学院から材料化学分野(生体材料)に変更をしたいと考えていました.学部では,医工学に関する機械工学や電気電子を学んでおり,学部の授業では,CAD などの機械設計や,プログラミング,電子回路の組み立てなどをしました.その中で,生体材料に興味を持ち,学部の大学では,生体材料の研究が盛んではなかったため,大学院で生体材料をしようと考えました.
一度生物の研究をしてから大学院で生体材料研究をしても無駄にはならないと考え,学部の研究では,分子細胞やがん研究といった生物分野を研究していました.
大学院は,東京工業大学と東京医科歯科大学を志望しました.東京工業大学で生体材料研究をするとなると,物質理工学院の方から生体材料をするか,生命理工学院の方から生体材料をするかの2つの選択肢がありました.
物質理工学院の生体材料の研究室の多くが,大岡山キャンパスにあり,内部生と戦う際に勝つ自信がなかったので,当初は,外部生の多いすずかけ大キャンパスがメインの生命理工学院を見ていました.しかし,生命理工学院の過去問を見ると,大学から生物をやった自分としては,解ける問題が物理化学ぐらいしかなく,語群があったり知識を問う部分が多いので,勉強すれば点数が取れそうな気はしましたが,初学の部分が多かったので,諦め,数学や物理,化学で受験ができる物質理工学院にしました.
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研究室訪問
私は,物質理工学院の生体材料を研究をしていた2つの研究室を訪問しました.ザ・生体材料という A 研究室を最初に見たのち,A 研究室の学生の紹介で,材料色が濃い B 研究室を見学しに行きました.
どちらも大岡山キャンパスの研究室でした.これから受験希望の方は,その年の外部からの枠がいくつあるかを教授もしくは学生に聞くことをお勧めします.それにより,自分が A 日程なのか B 日程なのかに加え,自分の戦う相手が内部か外部かがわかります.また,研究室のホームページを見て,自分が受験する年の4年生が何人いるかも把握しておいた方がいいです (留学生は別枠)
A 研究室は,内部の学生からとても人気のある研究室でした.この研究室が東工大初めての訪問で,何も情報がない状態だったため,教授の先生に外部の自分に合格の見込みが僅かでも存在するのかどうかを聞きました.A 研究室の教授は,研究室の説明に十分な時間をとって下さった上,もちろん ” 席はある “ と言われました.こんなにも丁寧な説明と,” 席はある ” という発言から安心したのを覚えています.しかし,ここ数年間は外部からの学生はいないという意味を理解できず教授との面談を終えます.そこにはかなりグレーな部分があるということを学生の話から解釈します.この研究室には,4年生の数が枠の上限いっぱいで,もし,仮にこの研究室を志望した場合,合格するには,B 日程にまわる一人の内部生を蹴落とす必要があります.ルール上 B 日程があるので,教授の言う通り ” 席はある ” という言葉は嘘ではありません.しかし,仮に努力によって点数が内部生より高くても,面接がある以上勝てる見込みがあるとは到底思えませんでした.なぜなら,テストの良し悪しよりも,研究ができるかどうかの方が教授にとっては重要で,実験方法,内容を知っていることに加え一年という信頼関係があれば,面接で覆ることも可能だと感じたからです.また,出身の研究領域が異なれば尚更です.実際そういう意見を A,B 研究室の内部生もおっしゃっていました.
枠が埋まってるからといって,志望しないというのは間違いだと思います.教授によっては,点数でしか見ないという先生もいらっしゃいますし,必ず外部から1-2人取るといった先生もいるという話を耳にしました.しかし,A 研究室では,もちろん受験者の点数が低いということも考えられますが,数年間外部生はいないという教授の言葉から,ここを第一志望にするには博打のような気がしたので諦めました.今考えると,A 研究室の教授の説明に少し恐怖を覚えます.そこの,研究室の内部生が親切に,これらのことを説明してくれたのと,B 研究室なら良いのではないかという紹介を頂きました.
B 研究室は,生体材料をメインではなく,いくつかある分野の中の一つとして生体材料を扱っているといった感じでした.そこの研究室は,枠が2つあるとのことでした.この研究室の教員,学生共に親切で,多くのことを教えてくださっり,過去問を頂いたりしました.また,助教の先生からも外部で,他分野でも歓迎といった印象を受けました.しかし,一つ引っかかったのが,教授がこれまでのような生物の研究とは全く違うけどいいかという質問を複数回され若干の懸念を示していました.個人的には生体材料がやりたかったので,もちろん問題ないとお伝えしました.そして,第一志望の研究室を B 研究室にします.
B日程
B 研究室の2人の枠のうち,1人が A 日程,もう1人が B 日程でした.TOEIC の点数は750点で提出をしました.結果は B 日程でした.個人的には,留学が迫っていたので,A 日程だったらラッキーだなとは思っていましたが,他分野出身だったのであまり期待していませんでした.
二次面接当日
無事に,筆記試験を突破した私は,オンラインでの面接に挑みます.物質理工学院の筆記合格者の中で,同じ系の人の合格者は16-17人程度で,その中の5番目の面接順でした.
聞かれた内容は,とても形式的なものでした.
- 志望理由を1分程度
- 他に志望する大学はあるか
- 博士に進学するか
- 第一志望の研究室でなかった場合,他の研究室に進学する意図があるか
- 試験の手応えはどうだったか(B研究室の教授から)
回答としては,第一志望の研究室に合格すれば進学すると伝えました.また,博士課程には現段階では考えておらず,研究に興味が湧けば進学するとの意図を述べました.
ネットの情報では,筆記で合格すれば余程のことがない限り不合格にはならないということと,面接順が点数順の可能性があると書かれていたので,安心していました.また,第一志望の先生からしか質問がこなかったことに加え,能力を問うたり圧迫のような質問が無かったので合格を確信していました.
結果発表
結果は不合格でした.第6希望まで記載しましたがどこにも引っかかりませんでした.
この結果を見た時,留学中でデンマークにいたため,デンマークで放心状態になっていました(笑)
落ちた原因として,おそらく面接の時点で,B 研究室の一つの席を自分を含めた2人で争っていたのではないかと思います.実際,7月ぐらいのオンラインの研究室紹介で見覚えのある C 君が,面接試験の最後の方の順番にいらっしゃいました.研究室訪問の際に内部生の話から,すごく熱意がある人で,学部の大学では材料研究をしているという情報を受けていました.
入試終了後振り返ると,自分は東工大の B 研究室を受けると決めた時点で不合格は決まっていたのかなという気がしました.もちろん,面接の時点で筆記の点数が C 君より低かった結果落ちたのかもしれませんし,C 君が博士進学を強く志望していたのかもしれません.ですが,もし教授に僅かでも私を取る気があれば,面接試験で能力を測ったり,圧迫な質問をするのではないでしょうか.研究室訪問の際の,他分野からの受験に対して若干の懸念を示したことからも,あまり他分野の知識を持つ学生を欲しかった訳ではなかったのかと考えますし,教授ももしかすると面接まで残るとは想定してなかったのかもしれません.面接試験に残ったのは,合格させるためというよりかは,点数が合格点を超えてしまったから仕方なくと感じてなりません.その他の志望する研究室の先生も,おそらく他分野のバックグラウンドを持つ学生に魅力は感じなかったのだと思います.あくまで,推測の域を出ませんが,他分野の学生よりは,材料の知識を持つ学生の方が良いということを意図していたのかもしれません.
反省点としては,もっと他分野である学生をとることの魅力を伝えきれなかったかなと感じてます.また,自分は,少なくとも留学先の現地の大学で理系科目の単位を取得して帰国することができるぐらいの英語能力はあるので,おそらく受験生の誰よりもなんなら内部生よりも英語を話せる自信がありましたが,その武器を全面に出せませんでした.同じ出身大学の東工大に進学した学生が,A日程で卒業発表の邦題を英語に訳せと聞かれたが上手く答えられなかったと言っていたので…
留学の出発日を東工大の面接試験に合わせて設定していたので,面接の2日後が出国という過密スケジュールでした.なので本心としては,合格を出す気がないならさっさと,筆記で落としてもらった方が,出国と入国の準備ができてありがたかったわいと思いましたね(笑)
最後に
決して勘違いをして欲しくはないのは,他分野から合格できないということではありません.私は,自分なりの出せる力は最大限出した結果,運がなかったということです.
他分野から学生を入れることが,双方にとって刺激になると私自身も考えてますし,それを十分に理解している教授方も多くいらっしゃると思います.実際,私は学部の研究室を生物の研究室にしましたが,それに関して指導教員から,最初は受け入れるかどうか心配だったが,受けれてよかったと卒業時に言ってくださいました.つまりは,本人の努力次第でどうにでもなるということです.重要なのは,自己を研究室に入れることのメリットを志望先に上手く伝えられることができるかどうかではないでしょうか.
他分野もそうでない学生も,チャンスがあるのなら是非チャレンジするのがいいと思います.しかし,この世界は情報戦です.また,大学院試験は大学入試と違い,教授の意見が反映されやすく,かなりグレーな部分が多いです.他分野であるなら尚更,情報収集に勤しんでください.私も,情報を知らないだけで,もしかすると他に手立てがあり,別の方法で合格を手にしていたかもしれません.決して能力の高さだけでは生きて行けず,情報を多く持つものこそが甘い蜜を吸えるのです.
受験対策もしながらで大変ですが,ネットの情報だけに頼らず,積極的に研究室訪問をして,多くの人の話を聞いてください.応援しています!!

